後藤真希は夢を見る
いつか静かな日々が来るのだろうか
もしも皆が同じ場所に立ち
緑豊かな大地が息を吹き返したとき
もはや争いはなく
ただ静寂が世界に満ちるような



藤本美貴は歌を聞く
奥深いところから洩れるその囁きは
地上の誰もがその下にあり
忘れてしまったそれを思い出すとき
はっと我に返って
思わず両膝をついて祈るような



石川梨華は海を想う
それは永遠の片思いの有様にも似て
伸ばした手は決して届かず
交わること叶わぬ境界が揺れるとき
淵から身を投げて
生まれたことを懺悔するような



吉澤ひとみは夢を見る

見る夢の真実(まこと) は誰も知らぬ